大城織機製作所

はるき@沖縄

2011年05月24日 08:54

ここ1ヵ月ほど、南風原町の取材が続いています。
南風原は那覇のすぐ隣にあり、ちょくちょく食事に行ったりお買い物に行ったりするのですが、南風原の歴史や文化に触れる機会はあまりありませんでした。
今回、各字の区長さんにお話を聞いていると、今まで知らなかったそれぞれの字にしかない伝統行事や伝統芸能、伝統料理などがあり、とても興味深いです。獅子舞や綱曳きなどの行事も、みんな違うんですよ。お話を聞いていて、とっても面白いです

南風原は絣のまちとしても有名で、人材育成にも力を入れています。中でも、本部地区には絣工房がたくさんあり、本部に隣接する照屋地区や喜屋武地区にまたがる工芸の道「かすりの道」を通ると、道の両側から機の音がのどかに響いてきます



本部地区にある「大城織機製作所」に、ちょこっとお邪魔してきました。
戦前は県内各地にあった機屋さんも、今ではここだけだそうです 全国でも、大城さんを含めて2人くらいしかいないとの事
戦後、織機制作を復興させたお父さんの技を継いだ二代目が、県内はもちろん、県外からの注文にも、ひとつひとつ手づくりで応えているそうですよ。

琉球絣や南風原花織、首里織、知花花織、読谷山花織など、県内のさまざまな織を見た事はあったのですが、織機を作っている現場を見るのは初めてでした。


本部地区内を散策していると、糸伸ばし場(糸干し場)を発見 地区内には、共同糸伸ばし場があります。
染めた糸をここで乾かして伸ばしてから、機にかけるそうです。

南風原町にはかすりの歴史や製造工程を紹介し、作品を展示販売している「かすり会館」もあり、工房の見学や体験などもできるので、興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか


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