南風原町立南風原文化センター
今日、6月23日は慰霊の日。県内の学校はお休みで、各地で慰霊祭が行われています。
戦争を体験した方々の痛みは、平成になった今でも癒える事はないのでしょう。負の遺産といわれる基地の負担も、ますます悪くなっている状態です。
小さい頃から平和学習などを受けてきました。小学校の先生がひめゆり部隊の生き残りだったので、毎年涙を流しながらも戦争体験を話してくれたのを覚えています。
どんなにたくさんの体験を聞いても、何度戦地跡を訪れても、実際に体験した方々の恐怖や絶望感をすべて実感する事はできませんが、知る事、考える事、行動する事、伝える事が大切な役目かもしれませんね。
南風原町にある文化センターでは、南風原・沖縄に関する歴史資料や沖縄戦に関する展示、移民や昔の暮らしに関する展示を行っています。
南風原町の黄金森公園には沖縄陸軍病院南風原壕群20号があり、壕内を公開していますが、文化センターでは、南風原壕を再現しています。コースの入口がその壕で、ベッドに横たわっている人形がリアルで、心が痛くなります。
壕から見つかった遺物や、砲弾で穴が開いた壁、打ち抜かれた着物なども展示され、体験者のビデオ上映などもあります。
撮影はOKなのですが、とてもカメラを向ける事ができなかったので、写真はありません。ぜひ一度足を運んで、実際に見て欲しいと思います。
戦争コーナーを抜けると、ここからは戦後復興の歴史紹介が始まります。ゼロから始まった沖縄の人々の逞しい歴史のスタートです。
懐かしい生活グッズもたくさん展示されていますよ。
昔の映画、音楽も紹介されています
南風原町は、県内でも移民の数がとても多いそうで、県人会ならぬ南風原会が世界中にあり、南風原出身の2世、3世の皆さんは、今でも助け合い、海の向こうで活躍しているそうですよ
当時のパスポートや移民手帳というものも展示されていて、とても興味深いです。
この他にも、沖縄の年中行事の紹介や昔の人の暮らしの知恵などが紹介されていて、沖縄や南風原の歴史を知る事ができます。図書室にはさまざまな資料も揃っていますよ。
興味のある方はぜひどうぞ。
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